小学3年生から見直したい、本当の学力をつける勉強方法


みなさんこんにちはyukioです。

うちの子はいくら勉強をしても学力が上がらない、勉強のやり方が分からないとお悩みの保護者の方はとても多いです。

勉強していないのならあきらめもつくかもしれませんが、そもそも勉強しているのに成績が上がらないというのは、お父さん、お母さん以上に本人がつらいですし、勉強に対するモチベーションの低下にもつながります。

そんなお子さんに、僕がまずはじめにアドバイスするのは勉強のやり方を間違えていませんか?という話です。


小学3年生からは勉強方法の見直しを

小学校1・2年生までの間は、学校から帰ると宿題をし、できればそれ以外の勉強にも取り組み、学習習慣を身につけることが大切というお話をさせていただきました。

→こちらの記事もどうぞ~日々の学習時間の目安~

小学3年生以上になると勉強時間だけでなく勉強のやり方自体を見直す時期です。

お子さんの学習状況を振り返り、このような状態になっていないでしょうか?
◯宿題はしているけれどもプリントの中身を埋めるだけ
◯答えはあるのに自分で丸付けをしない
◯間違えた問題は赤えんぴつで正解を書くだけで終わり
◯とにかく急いで終わらせる

うんうん、という保護者さんたちのうなずき声が聞こえてきそうですね。
結構あるあるだと思います。

今回は難しいことは書きません、とにかくこの1点だけを取り組めるように指導をお願いします。

間違えた問題の見直しをすぐにやること

え、それだけ?と言われるかもしれません。
ものすごく基本的なことなのですが、それだけにきちんとできていないお子さんが非常に多すぎるのです。

僕の知る限りですが、これができているお子さんはほぼ100%成績が上がっています。


大事なのはすぐにやること、丁寧にやること

文面をご覧になられてすぐにお気づきだと思いますが、大事なのはただ見直しをするだけでなく、すぐにやることと丁寧にやることです。

例えばよく見かけるのが、問題集や参考書の問題を解いているにもかかわらず、丸つけを最後の最後までやらないお子さんがいます。全部のページを終わらせてから最後に丸つけを一気にしたい、ということなのでしょうが、それではいけません。

丸つけというのは答えが合っているかどうかを調べる作業ではなく、その過程でどこをどう間違えたかを知り、修正するための作業です。1週間や2週間前に解いた問題に対して、自分がどう考えてその答えにたどりついたかを覚えている人間はそうそういません。

そのため、まだ記憶が新しいうちに、丸つけをしないと、間違った答えや、間違った問題の解き方をそのまま記憶してしまう可能性があり、勉強をしたつもりがかえって勉強の妨げになってしまうこともあります。


本当に伸びるのは見直しをしているとき

勉強をする中で一番大事な瞬間は、間違い直しをしているときだと僕は考えています。

学力を向上させるための本質は、できる問題ができるのは当たり前として、どうやってできない問題をできるようにしていくかにあります。つまり間違った問題を見直ししている瞬間こそ勉強の中で一番学力が伸びる瞬間なのです。

ところが、この間違い直しをおろそかにしているお子さんが本当に多いです。

間違い直しは、丸をつけて答えを書き写すだけでなく、きちんと解説を読み、自分がどこで間違えたかをしっかりと理解すること、間違えた問題を必ずもう一度解いてみて(できれば時間をあけて)できるようになったか確かめること。これさえきちんとできていれば、成績は間違いなく上がります。

もちろん小学校3年生くらいのお子さんがいきなり自力ではできません。
これに関しては、保護者の方の協力が不可欠です。


小学3年生からは見守り、質問型の学習を意識する

小学校1・2年生レベルでは、保護者の方が一緒に勉強を見てあげるのが一般的だと思います。
やはりある程度学年が上がって自分でできるようになるためには、親の助けというのは非常に重要です。

小学校3年生から、見直しをすぐに、丁寧にできるようにするためには、これもやはり親の助けが必要ですが、あまり親が関与しすぎてしまうと自分では勉強ができない子になってしまう可能性もあります。そのため、この学年からはお子さんの学習をとなりから見守るやり方に切り替えてみるのが良いです。

ここで注意して欲しいのが、親が間違った問題をすぐに指摘してしまうことは逆効果だということです。

たしかにとなりでお子さんの勉強を見ていて、間違えた問題を見つけると非常にじれったい気持ちになるのは分かります。ですが、それはお子さんが自分で間違いに気づく、成長の芽を摘み取ってしまう行為です。お子さんが問題を解き終えるまでは、なるべく口出しをしないようにしてあげましょう。

続いて、丸つけの時間。低学年のお子さんは割りと丸つけをするのが好きな子が多いです。多分学校の先生がやっているのをみて自分もやってみたいと思うんでしょうね。ここは3年生くらいから徐々に自分でやってみるのもいいと思います。ただし、細かい部分をスルーして間違っているのに丸、とつけてしまうあわてんぼうのお子さんもいますので、その場合は指摘してあげてください。

そして、間違い直しの時間です。せっかちなお子さんだと、丸つけが終わるとすぐに次に行こうとしますので、そこはいったん落ち着かせて、間違った問題の見直しをしよう、と見直し時間をあえてとることを理解させて下さい。

ここでも注意ですが、いきなり間違った内容の指導はせず、自分で解説を読む時間をとらせてください。そしてある程度内容の確認が終わったところで、質問をしてあげましょう。何を間違えたのかな?どうやったら正解できるのかな?という声掛けが効果的です。

はじめのうちは答えられないことが多いと思います。ですが考える時間も重要です。あまり急かさずに、じっくりと考えさせてあげて下さい。また、だんだんこのやり方に慣れてくると、少しずつ自分の間違いを説明できるようになってきますので、その説明をしっかりと聞いてあげてください。

はじめのうちはお子さんにとっても大変だと思いますが、間違った問題をきちんと見直しするということは、本当に大事なことなのです。中学生でもできていないお子さんが多いからこそ、小学3年生から身につけておくということは、本当に意味のあることだと思います。

もちろん、小学4年生以上からでも遅いということはありませんので、できていないようであればできるだけはやく習慣化してもらいたいです。

このやり方がだんだんと身について、自分で勉強できるようになってくると、そのお子さんの学力はメキメキと上がってくるはずです。