学力アップの為には、日々の学習時間の確保は必須です。
学習の質の向上ももちろん重要ですが、その前段階として、学習時間を確保することはもっと重要です。
以下は僕が考える最低限必要な学習時間の目安です。
小学校1・2年 学校の宿題+30分
小学校3・4年 1時間
小学校5・6年 1時間30分
中学校1・2年 2時間
中学校3年(受験期) 4時間
高校1・2年 4~5時間
高校3年 できるだけたくさん(笑)
これはあくまでも目安ですが、ある程度学力向上のためには最低限必要な数字と考えてください。
小1・2生は学校の宿題意外の勉強をする習慣を
それぞれの数字の根拠ですが、小学校1・2年生のお子さんは、あえて学校の宿題+30分と書かせてもらいました。これは、学校の宿題はとりあえずやるけれど、それ以外の勉強を全くしない(やりたがらない)お子さんが多いので、学校の宿題以外の学習時間をとってもらいたいという思いでわざと記載しました。
低学年のうちに、家庭学習をするという習慣づけをすることが重要です。ただし、この学年のお子さんはまだ集中力は長続きしません。無理に長時間の勉強を強いることは勉強嫌いにもつながりますので、やらせすぎには注意が必要です。
3・4年生は低学年からのステップアップということで、学習時間よりも学習の仕方を見直す方が有効かなと考えています。
→こちらの記事もどうぞ~小学3年生から見直したい、本当の学力をつける勉強方法~
5・6年生からは、中学進学を見越した学習習慣づけを
重要なのは5・6年生です。
受験勉強をされている方はこれくらいの学習時間確保はさほど問題ないと思いますが、公立中学校に進学予定のお子さんは、この5・6年生の学習時間の確保には注意しておいてください。
中学校に入るとほとんどのお子さんは部活動を始めます。すると、帰宅時間は毎日6時~7時くらいになります。部活が休みの日もたいてい週に1~2日くらいの学校が多いようです。そうすると、よほどでない限りは小学校の時と比べて自由に使える時間は減ってしまいます。
もしも、小学校5・6年生の間にきちんと学習習慣がついていなければ、どうなるでしょうか?
帰宅時間が遅くなった上、今までやっていなかった毎日2時間の学習をいきなり始められるお子さんはほんのわずかだと思います。小学校から中学校の間の生活リズムの変化はお子さんにとっては非常に大きなものとなります。
まずは家庭学習の習慣だけでも小学校高学年のうちにきちんと身につけておくことが重要ではないかと思います。
中1・2は部活動との両立が鍵、量より質を意識しよう
中学1・2年生に関しては、部活との両立が重要になってきます。そのため、1日2時間以上はかなりハードルが高いのではないかと思います。たくさんの学習時間を確保することが難しい分、学習の効率化と、日々の積み重ねが大切になってきますね。
普段忙しくてあまり時間がとれない場合には、休日に集中して勉強時間を確保するなど、小学校のときよりもより計画立てが重要になってきます。
中3の受験勉強を機に、大学受験を意識した勉強に切り替えよう
中学校3年生は受験生ということもあり、ほとんどのお子さんが学習時間として4時間ほどは確保できているのではと思います。
ここで意識として持っておいて欲しいことは、大学進学を目的として、進学校を目指す場合、中学3年生のときよりも高校に進学してからの方がより学習時間が必要であるということです。
中3の受験期に一生懸命勉強を頑張って、ようやく遊べるぞ~と思ったのもつかの間、高校に進学するとそれ以上に勉強をしないと学校の授業にはついていけなくなります。
高校1・2年生の4~5時間に関しては、上述した通り、中3生のときよりも勉強時間を減らすのはいけないよ、という意味で目安にさせてもらいました。ですが、実際のところは、部活をしている高校生の方は、こんなにたくさんの時間を確保するのは難しいと思います。ここはあくまでも努力目標ということで(汗)
高3の大学受験生は特に言うことはありません。ちなみに僕が高3の受験生の時は、学校のある平日でだいたい7時間くらい。休日は10~14時間くらい勉強していました。