塾?通信教育?子どもに合った学習方法の選び方



こんにちは、yukioです。
お父さん、お母さんの悩みと言えば、お子さんに合った学習方法選びですよね。

学校の勉強だけで学力がきちんとつけば良いですが、現実はなかなかそうはいきません。
一人ひとりの顔や性格が違うように、それぞれのお子さんにとって、どのような学び方が一番合っているのかは違います。

今回は、民間教育産業の中でも、最も利用者が多いであろう塾と通信教育について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、どんなお子さんにオススメなのか、という話をしていこうと思います。



学習塾の特徴とメリット・デメリットについて



学習塾と言っても、千差万別、いろいろな塾がありますので、ひとくくりにメリット・デメリットは言えません。ここでは学習塾を〈集団指導塾〉〈個別指導塾〉に大きく分けて考えたいと思います。

〈集団指導塾〉
塾によって、進学塾(主に受験指導をする塾)と、補習塾(学校の授業に合わせた指導をする塾)に別れます。どちらにも言えることですが、講師の指導が売りですから、授業に関しては学校の先生と比べるもなく上手いです。逆に、授業が分かりにくいのであれば、集団指導塾の良いところの半分は消えていますので、通塾については考え直した方が良いかもしれません。

〈集団指導塾のメリット〉
■授業が分かりやすい
 これが最大のメリットだと思います。集団指導の講師はその塾の正社員であることが多いため、授業に関してはしっかりしているところがほとんどです。
■個別指導に比べて料金が安い
 中学生の場合、週2日授業で、だいたい2万~2万5千円くらいが相場だと思います。個別指導はだいた3万円くらいが相場のため、集団指導の方が若干安めです。
■競争意識が働く
 特に進学塾の場合は、周りは友人である前に、ライバルです。周りの頑張りに触発されて、自分も勉強を頑張ろう、という気持ちにさせてくれます。

〈集団指導塾のデメリット〉
■授業カリキュラムが決まっている
 集団指導の場合は、授業はカリキュラムに則って行われます。そのため、お子さんの苦手に合わせて指導してくれる、ということはありません。
■生徒個々に対する学習管理が今ひとつ
 一人の先生が複数人を担当するため、どうしても生徒への個別の対応が弱いです。特に細かい学習管理、アドバイスについてはあまり期待できません。
■授業の曜日・時間が固定
 基本的に授業の曜日・時間は固定されています。そのため、通塾の際には他の習い事や部活の時間を調整するなどの対応が必要になります。


〈個別指導塾〉
今現在、小中生の通っている塾としては一番メジャーなジャンルだと思います。個別指導塾ということもあり学習内容は生徒ごとに違います。塾によって1対1指導、1対2指導、1対3指導など違いがありますが、意外と1対1での指導をしている個別指導塾は少ないです。よく家庭教師と引き合いに出されることが多いですが、講師との間に教室長がいるため、学習指導、進路指導等の面では個別指導塾の方が上だと言えます。

〈個別指導塾のメリット〉
■お子さんに合わせた指導内容
 個別指導の最大のメリットはこれです。お子さんの苦手なところや、こちらの要望に合わせて指導をしてくれます。そのため、きちんとした個別カリキュラムを提示してくれる塾を選びましょう。
■曜日・時間を選びやすい
 入塾の際に、通塾曜日・時間を決めるので、集団指導比べると時間に関する融通は効きやすいです。
■質問がしやすい
 すぐ隣に講師がいるため、その場で質問がし易いです。

〈個別指導塾のデメリット〉
■指導力に不安あり
 大半の個別指導塾は、講師がアルバイトの大学生です。全体的に指導経験も浅く、中にはハズレと言わざるを得ない講師もいます。
■料金が比較的高め
 上述の通り、集団指導と比べると料金は高めの設定です。
■競争意識が働きにくい
 周りに同じ学年の子がいるとは限りません。また、個別指導塾の場合は生徒同士のコミュニケーションも少なめなので、競争意識は働きにくい環境だと言えます。



学習塾はこんなお子さんにオススメ


とにかく、学校の授業や受験勉強について分からないところがある、自分一人では理解することが難しいというお子さんにオススメです。塾の講師は分かるまできっちりと教えてくれる人が多いので、多少勉強が苦手なお子さんでも大抵は理解できるようになります。

また、家庭学習の習慣がついていないお子さんにもオススメです。塾に通うことで少なくともその時間は勉強ができますし、塾に通うことで勉強のモチベーションアップにもつながりますので、勉強をするためのきっかけとしても良いです。



通信教育の特徴とメリット・デメリットについて



通信教育と言えば、業界最大手の進研ゼミや、高学力層に絶大な支持を得ているZ会など、が有名です。最近ではタブレットやスマートフォンアプリの普及により、ジャストシステムや、リクルートが参入するなど、IT化の波がドンと押し寄せてきています。

通信教育自体は、月額で料金が発生し、月単位で教材が発送されたり、タブレット端末に学習内容が配信されてくることが特徴です。また、多くの通信教育では、添削教材があり、解答用紙を郵送やメール送信することで、添削された解答用紙が返ってきます。

これが重要で、通信教育の教材は月額にすると5000円~7000円くらいの値段設定が多く、教材のみの値段としてはやや割高です。その月謝の何割かは教材の添削費用と考えられますので、これをしっかり利用しないと非常にもったいないことになります。

〈通信教育のメリット〉
■学習塾と比べると費用が圧倒的に安い
 上にも書きましたが、中学生の場合、月5000円~7000円くらいの値段設定が多く、学習塾と比べると費用はかなり抑えられます。
■教材自体の質は非常に良い
 特に進研ゼミやZ会などは歴史も長く、毎年教材の中身はブラッシュアップされており、問題から解説にいたるまで、非常に洗練されています。また、最近では教材だけではなく、授業動画も見れるものが多いです。
■自分のペースで勉強できる
 自宅で学習しますので、自分のペースで勉強ができ、部活や習い事で忙しいお子さんも無理なく取り組むことができます。

〈通信教育のデメリット〉
■分からないところが質問しにくい
 基本的に誰かに教えてもらうのではないので、分からない問題をその場ですぐ質問はできません。最近ではインターネットを通して教科内容を質問できる掲示板のようなものを設置している通信教育が多いです。
■学習習慣がついていないと全くの無駄になる
 家庭学習の習慣がついておらず、教材を全く進められないお子さんもいます。その場合には、完全に教材は無駄になりますので、学習習慣を改善するか、塾に通うなどを検討した方が良いでしょう。
■受験指導・進路指導が受けられない
 情報誌などが送られてくるようですが、個々のお子さんに対して受験指導や進路指導がされる訳ではありません。特に高校入試では各都道府県ごとに方式が違っていることもあり、知りたい情報がなかなか得られない、という場合もあります。



通信教育はこんなお子さんにオススメ


通信教育は、大前提として家庭でしっかり取り組めなければ意味がありません。解説はかなり丁寧にできているため、理解度に関わらず、学習習慣がついているお子さんであれば、非常に有用だと思います。また、小学生のお子さんが、学習習慣をつけるための練習として取り組んでもらうのも良いです。逆に、通信教育に取り組んでみても、学習習慣がつかなかった、というお子さんは塾に通うなどして、環境を変える必要があります。

また、普段は部活や習い事で忙しいというお子さんにもオススメです。通信教育の教材自体は、1単元が20分~30分ほどで終わるように作られていますので、隙間時間を利用して学習を進めることができます。



まとめ:塾、通信教育ともに一長一短あり お子さんの状況に合わせて選ぼう


ここまで見ていただき、お分かりだと思いますがそれぞれ一長一短ありますので、お子さまの状況に合わせて選んでいただくのが一番だと思います。

また、塾の中や、通信教育の中でも、それぞれ特徴や違いがありますので、色々なものを比較して、じっくりと選んでいただくことが重要です。