最近では小学校での英語教育がスタートし、英語を学習する環境は日々変化をしています。特に2020年の大学入試改革でも英語の試験に関しては大きく変わりますので、今後英語の学習に関しては本当に重要になってきます。
僕の周りでも、小学校低学年くらいから英会話や、通信教育で英語の学習をスタートしているお子さんが増えてきた印象です。
ただ、英語学習がより大事になるにつれて、英語が苦手、どうやって英語を勉強したらいいか分からない、という中学生の悩みも深刻になってきたように思います。昔は英語ができなくても他の科目で頑張ればいいや、という考えもありましたが、最近はそうもいかなくなってきていますよね(汗)
今回は英語の学習の基本である英単語の覚え方についてご紹介したいと思います。記事のタイトルにもありますように、中学生向けです。僕の考えでは、中学生と高校生では、英単語の勉強の仕方は違いますので、その点も含めて説明いたします。
中学生の英単語の基本は書くこと
やはり中学生の場合は、英単語の学習は書くことを中心としてください。とにもかくにもスペルを覚えることが大事です。
高校生の場合は、単語が多すぎてスペルよりも意味を覚える方が優先されますし、ある程度英語の学習に慣れてくると発音からスペルを推測して書くこともできるようになります。
ただ、中学生は本格的な英語学習を始めたばかりなので、スペルが書けるということがより重要視されます。
英単語の学習習慣がまだついていないという人は、毎日10分~20分くらいで構いませんので、英単語をノートに書き取る練習をしていきましょう。また、自作の簡単なものでかまいませんので、覚えた単語をチェックするための、テストをするようにしましょう。
英単語が覚えられない中学生の特徴
ただ、いくら書いても単語が覚えられない、という人もやはりいます。その場合、以下の点のどれかに当てはまっていないかチェックしてみてください。
1.ローマ字が書けない
実は意外と小学校のときにローマ字が書けないまま中学校に進学するお子さんが結構います。たしかにローマ字と英語のスペルは別物なのですが、ローマ字の読み方と英単語の読み方で似通っている部分は多々あります。
例えば、 「have」 という英単語があります。通常この単語は「ハブ」と発音をすると習いますが、ローマ字の「は」の書き方を知っていれば、「ハブ」という発音を聞いたときに 「ha」 までは必ず書けるはずなんです。
また、ローマ字の書き方さえ覚えておけば、「have」 のスペルの書き方はハヴェと記憶しておくことで、音からスペルを思い出して書くことができます。
このようにローマ字を使うことで、英単語のスペルと発音をリンクさせることができるので、より覚えやすくなります。ローマ字が苦手、書けないという中学生の方は、まずはローマ字の復習から始めてみてください。
2.発音・意味が分からない
人間というのは、モノを認識するとき、それに対する名称や呼称があって初めて認識することが可能となります。英単語はアルファベットという文字を並べただけの記号ですが、その単語の読み方や意味を知らないと脳は単なる文字列としてしか認識してくれません。
「ktjduvuameooy」
あなたはこの英単語を覚えることはできますか?これは僕が適当にアルファベットを並べただけの偽物の単語です。意味も読み方も不明ですよね。
英単語の意味や発音を覚えないまま単語を覚えるというのはこういった文字列をひたすらいくつもいくつも暗記していくことと同じです。これはさすがに大変を通り越して、苦痛以外の何ものでもありませんね。
時々こういった状態で、意味も読み方も分からないまま単語を覚えようとしている中学生を見かけますが、これは無謀です。
面倒かもしれませんが、必ず単語の意味と発音の仕方を調べた上で単語を覚えるようにしましょう。また、英単語を覚える際には、ノートに単語を書きながら、小声で構わないのでその単語を発音しながら書くと効果抜群です。
3.英語の教科書がきれいなまま
他の科目にもあてはまりますが、学習の基本は教科書です。その教科書がきれいな状態のまま、というのは学力アップにはつながりません。
英語の教科書には必ず本文が記載されています。本文の中の意味が分からない単語には、必ず印をつける、マーカーで色を塗るなどして、後から読み返したときに自分が分からないことに気づけるようにしておきましょう。
これは人それぞれですが、僕は中学校のとき、教科書の分からない単語には必ず意味を書き足すようにしていました。
中学校の英語の場合、よほどでなければ教科書に出てきた単語以外はテストや入試に出ることはありません。(高校はそんなことありませんが)教科書の単語さえ覚えておけば割りとどうにかなりますから、無理せず、教科書の前の方から出てきた順番どおりに覚えていくと良いでしょう。
教科書ついでの話題ですが、教科書は読解の練習としても最適のツールです。教科書の本文を何も見ずにすらすらと訳せるようになると、単語力だけでなく読解力も鍛えられますので、単語の学習と合わせて本文を読む練習もぜひしてみて下さい。
結論:単語を覚えるのは楽じゃない、英語は日々の学習の積み重ね
ここまで英単語の覚え方のコツを色々とお伝えしてきましたが、わざわざノートに書いたり、テストをしたり、意味や発音を覚えたりと面倒だなぁという印象を持たれた方も多いと思います。
まさしくその通りで、単語を覚えるのは大変で、たくさんの時間をかけなければ自分のものにはなりません。
ただし、かけた時間だけ結果として応えてくれる科目だとも思いますので、この記事を参考に、学生の方はぜひ毎日の学習の中で英語を勉強する時間をとってもらえたら嬉しいです。