勉強の基本にして最重要項目!暗記にまつわる基礎知識


こんにちは、yukioです。
僕が中高生から一番相談を受けるのは、英単語や他の科目の重要事項の暗記の仕方です。
確かにそうですよね、勉強のうちの約半分は暗記だと僕も思っています。
ですが、多くのお子さんは暗記をすることに対して苦手意識を持っています。
今後の記事では、細かい科目ごとの学習法も紹介しようと思っていますが、その前により大きな視点で、勉強に関する内容をどのように覚えていけばいいのか、という話をさせていただければと思います。



その1、人間は忘れる生き物だ!

はい、こちらは以前の記事でも書かせてもらいました。
何度でも言いますが、人間は忘れる生き物です。
忘れることは何の問題ありません、人間として当たり前の機能なのです。
そうでなければ、膨大な記憶が頭の中にどんどん蓄積されていき、いつかパンクしてしまいます。
勉強内容が全然覚えられずに困っているアナタ、安心して下さい、アナタの脳は正常です(笑)
ただ、脳の働きは非常に優秀で、人間が眠っている間に、その日1日の記憶を整理して、いらない記憶はゴミ箱に入れるように捨てて、必要な記憶だけを脳に残すそうです。
ここであれっと思ったアナタ、鋭いですね。
じゃあ、学校の勉強内容って必要な記憶のはずなのに、何で自分の脳には残っていないの?という疑問が沸いてきます。
実は人間の記憶には短期記憶と長期記憶という2種類の記憶があって、それぞれ保存されている場所が違います。
短期記憶は、一時的に記憶を保存する場所で、長期記憶はたくさんの記憶を長時間保存する場所、くらいに思っておいてください。
通常記憶されたことがらは、短期記憶として脳内に保存されますが、脳が勝手にこの記憶は重要だから長期保存しておこう、この記憶は別に大事じゃないから捨ててしまおう、という判断をしているんです。
昨日勉強して覚えてたはずなのに、全然思い出せない、というのはこの働きのせいでもあります。


その2、本当に暗記するためには長期記憶に移せばいい

では次に気になるのは、この短期記憶から長期記憶にどうやって記憶を移行させるか、ですよね。
一般的に、脳が短期記憶から長期記憶に移行させる基準はどれだけ記憶にインパクトがあるか、という部分らしいです。
例えば始めて好きな子に告白した瞬間を忘れてしまう人はそうそういないと思います。
これはそのできごとがアナタにとってとてもインパクトのある出来事だったから。
ですが、勉強内容にインパクトを持たせるというのはちょっと難しいです。
ではそのインパクトの代わりになるものは何かというと、これはまさしく、くり返し覚えられるかどうか、ということになります。
一撃の大きさで勝てないなら数で勝負、という考えかたですね。

短期記憶から長期記憶に移行させるために、すぐに覚えられなければ、何度も覚えては忘れてをくり返し、徐々に長期記憶への移行をはかっていきましょう。


その3、記憶に必要なのはインプットとアウトプット

どうしても勉強内容の記憶というのはインパクトが弱く、長期記憶にはつながりにくいことが分かりました。
そのために何度もくり返し覚える必要がありますが、その覚え方も重要です。
インプットとアウトプットという言葉はご存知ですか?
ビジネスで使われる用語だったりしますが、勉強の世界では、インプットは何か新しい知識を覚える作業、アウトプットは覚えた知識を問題などで使う作業、とでも言えると思います。
何かものごとを覚えるときに、インプットのみ行っている人がいますが、これは間違いで、アウトプットも行わないと知識として定着しません。
例えば、英単語を覚えるために毎日ただ単語帳を眺めているだけでは覚えることは出来ません。
覚える時間と同じだけ、英単語のテストをするなどして、覚えた知識を吐き出す作業も必要なのです。
こうやってしっかりとインプットとアウトプットをくり返すことで記憶はだんだんと短期記憶から長期記憶に移行されていきます。


ただし、どの科目もそうですが、具体的にこうやって勉強した方が良いというものはありますので、各科目ごとの個別の学習方法に関してはまた後日お話させてもらえればと思います。