小学生のタブレット学習の効果を引き上げる正しい方法







こんにちはyukioです。
みなさんのご家庭では、通信講座の教材って取られていますか?小学生の通信講座って意外と種類が多いんですよね。進研ゼミのチャレンジやZ会のエブリスタディ、小学館のドラゼミなど、何かしらとられている方が多いんじゃないでしょうか?

その中でも、ここ数年の間に大きく利用者を増やしてきたのが、タブレットを使った通信講座です。大手の進研ゼミや、Z会も今までの紙教材に加えてタブレット教材で学習できるようになっていますし、全くの他業種からの参入ではありましたが、スマイルゼミもタブレット学習で利用者を大きく伸ばしています。

タブレット学習には、非常に良い点もたくさんありますが、学習法としてまだまだ改善しなくてはならない点もたくさんあります。今回は、家庭でタブレット学習をされている小学生のかたを対象に、タブレット学習の効果を引き上げる学習方法をお伝えしたいと思います。



タブレット学習の良いところ


タブレット学習の一番の利点は、子どもの勉強への興味を引き起こす点です。あまり良いことではありませんが、子どもはスマートフォンを触るのが大好きです。(大人もですけど)また、テレビゲーム、携帯ゲームも大好きです。タブレットはそういう子どもの好きなスマホやゲームに近い感覚で導入できます。普段勉強嫌いな子が、タブレット学習をしてみたいと言い始めたため、通信講座を始めた、という家庭も少なくありません。

2点目は紙と比べて圧倒的に表現力が上がっている点です。タブレット教材は今までの紙の教材のようにただテキストや図を眺めるだけではありません。算数の空間図形では、立体の図形をくるくると回転させて周囲を観察できますし、理科や社会では要所要所で動画が挿入され、お子さんが学習内容を理解しやすい作りになっています。また、英語の教材であれば、会話文がそのまま聴ける作りになっていますので、使用するだけでリスニングの練習にもなります。

3つ目は教材の柔軟性。インターネットを通して月ごとに配信される形式ですが、まだ配信されていない単元でも、学校の授業に合わせて先取りすることが可能です。紙媒体のときは、教材進度と学校進度が合わないときに、わざわざサポートセンターへ連絡して送ってもらったりと、けっこう面倒がありましたが、タブレットであれば操作一つで先取り学習が可能です。



タブレット学習の課題


そんな素晴らしいタブレット学習ですが、残念ながら問題点もいくつかあります。1点目は、タブレットならではのハード面の問題、もう1点は学習理解度の問題です。

ハード面の問題としては、タブレットを使用するということもあり、長時間の学習をした際に思ったより疲れがたまります。お子さんの場合でも、視力悪化や肩こりの原因ともなりますので、注意が必要です。また、インターネット環境が必要ということもあり、使用場所が制限される可能性があります。長期休暇の際に、おじいちゃんおばあちゃんの家に勉強のために持って行ったけれども、インターネット環境がなかったために、使用できなかった、ということもありえます。

ですが、このあたりのハード面の問題は色々と対策も可能ですので、それほど大きな問題にはならないと思われます。

つづいて学習理解度の問題ですが、こちらはやや深刻かもしれません。

タブレット学習では選択式の問題が意外と多く、正解の選択肢を選んでいくだけで最後まで学習を進められます。お子さんの中には、間違えた問題の解説を読まずに、どんどん先へ進もうとする子もいて、特に何も理解しないままその日の学習を終えてしまう、ということもあります。もちろんその場合でもその単元を学習したという記録はデータとして残っていますので、それだけを頼みにお子さんの理解度を測るのは非常に危険です。



タブレット学習の効果を引き上げる方法


さきほどの問題点も踏まえつつ、タブレット学習の効果を引き上げる方法をご紹介いたします。それは、学習の際に、ノートを使用することです。

たったそれだけ?と思われるかもしれませんが、正しく使えば非常に効果的な学習法となります。

さきほどもお伝えしましたが、タブレット学習の一番の問題点は、間違えた問題を正しく解き直しできていない点です。ですので、間違えた問題はノートに書き写し、時間を置いてもう一度解くという習慣をつけていきましょう。また、もう一度解くためには、正しく理解する必要がありますので、解けなかった問題の解説をじっくりと読む、という習慣にもつながります。

更に、ノートを使用することにはもう一つの意味があります。

上記の問題点のところであえて触れませんでしたが、タブレット学習の隠れた問題点として、ストレスフリーな学習が可能な点が挙げられます。ストレスフリーがなぜ問題?と思われるかもしれませんが、タブレットだけの学習に慣れているお子さんならそれをよく分かってくれると思います。

タブレット学習をしていると、鉛筆はおろか、ノートや参考書まで必要がなくなり、タブレット一つで学習が完結してしまいます。そのような学習環境に慣れてしまうと、鉛筆を持ってノートに問題を解いたり、参考書で分からないところを調べたりすることがとても億劫になってしまうのです。

勉強が大好きな子であれば問題ありませんが、大抵の子はあまり勉強は好きではありません。勉強をしっかり続けていくためにも、ある程度のストレス耐性は必要です。そういう点でも、若干の面倒くささを我慢してノートを使用することが重要です。


まとめ:タブレット学習はノートを使用することで学習効果アップ!


いかがだったでしょうか。お子さんがタブレットを使用している場合は、ぜひノートの使用を取り入れてみてください。

実際に使用されている保護者の方は感じていらっしゃると思いますが、タブレット学習は使い方さえ間違えなければ非常に有用な学習方法です。まだ、この学習方法自体は始まったばかりなので、これからどんどん良い内容にパワーアップしてくれると思います。

もしかしたら、今回僕がお伝えしたノートの使用、に変わるより効果的な学習方法をメーカーさんが発案してくれるかもしれません。そういったことにも期待しつつ、まずはしっかりとした学習習慣を身に着けていくようにしましょう。





おまけ(僕のタブレット学習に対する思いです。基本見なくてもいい内容です)
タブレット学習自体は今後の学習方法としてスタンダードな形になると思いますが、まだまだまだ僕が期待しているレベルには至っていないのが現状です。せっかくタブレット端末を仕様するのであれば、もっともっとソーシャルネットワーク部分を活用するべきではと思います。例えばタブレットの中で友達とつながることで、問題をたくさん解いて自慢をしたり、友達と正解の数を競ったり、分からない問題を教え合ったり、想像するだけでとてもわくわくするようなツールができあがります。子どもたちのやる気を引き出すというというぬるいものではなく、子どもたちを勉強に熱中させるようなシステムが、今の環境であれば作れるはずです。ぜひ期待しています。